経営シミュレーション研修による人材養成プログラム・・・ビジネス用語の解説
本文へジャンプ

本稿の元です。易しい切り口で解説してあります。よければクリックしてアマゾンへ


ここは経営シミュレーション(ビジネスゲーム)のサイトです。どうぞお立ち寄りください

更新:08/12.24
株主資本→自己資本に訂正、図版追加、カウンター設置 

D/Eレシオとは (Debt Equity ratio デットエクイティレシオ)


D/Eレシオとは、計算式では負債(または有利子負債)÷自己資本 と表される
負債(Debt)は資本(Equity)でまかなえることが望ましいという見方から、長期の支払い能力(安全性)を見るときに使われる指標。値が1を上回ると負債が多く、1以下なら資本が多いわけだ。特に社債の格付けで重視される指標であることから大企業、とりわけ負債が多い企業では気になる指標である。分子に負債(他人資本)を使うときは負債比率、負債資本比率とも言われる。

一般にD/Eレシオは「有利子負債(短期借入金、長期借入金、普通社債、転換社債)」を使うことが多いが、ややあいまいな定義だから注意しよう。質的には自己資本比率(株主資本比率)でもほぼ代用できる。

負債の削減(=資本の充実)という面では財務体質を端的に表す指標でもある。例えば新日鉄では、負債削減を猛烈に進めて、D/Eレシオが1を大きく切る所までに急改善した。

DEレシオ 新日鉄


ネットD/Eレシオとは

より厳密に見るために現預金を引いた正味の、つまりネット有利子負債を分子にしたネットD/Eレシオ=(有利子負債−現預金)/自己資本 と言うのもある。その場合でもD/Eレシオと表現していることがあるので、分子に何を使ったかを注意してみよう。ちなみに、ネットの方が名目D/Eよりも改善するが、現預金の中には拘束性の強いもの(勝手に引き出せない預金。担保みたいなもの)があるから単純には評価できない。

D/Eレシオの値は低い方が安全性が高くなるが、安全性を高めすぎると成長性が低下するものだ。つまり安全性と成長性はトレードオフ(二律背反)の関係にある。ていよく言うと「成長を支えるための安全性」重視という考え方だ。類似の指標として財務レバレッジ(総資産÷自己資本)があるので、そちらの解説もどうぞ。

   Copyright(c) 1999-2015 DOMEX&Miyairi All Rights Reserved