経営シミュレーション研修による人材養成プログラム
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Competitive Strategy-2

1.コース概要
2.経営モデルの特徴
3.学習目的と経営戦略のコンセプト
4.学習ツール

Robocat社のマーク
経営シミュレーション(ビジネスゲーム、マネジメントゲーム)の専門コンサルタント

COST-2 ・・・戦略を競う最上位の経営シミュレーション研修

社内選抜者,ビジネスリーダー、MBA(MOT)向けのスペシャルコース


1 コース概要

経営幹部■ネライ
総合的な経営能力(事業感覚と戦略思考)を養成します。参加者は激しい企業競争を繰り広げながら、経営幹部として日常よりも高い視点で考え、当面最適⇔将来最適、部門最適⇔全体最適のバランスをとりながら経営体験を刻みます。計数能力や戦略発想に優れることのみを目指すのではなく、ヒューマンスキルも重視します。 (詳しくは教育目的のページへ)

■対象者
経営モデルはメーカーですが対象者の業種は問いません。 社内選抜者、ビジネスリーダー、MBAクラスの研修に最適です。人数は20名前後に限定されます

■日数
4日コース (前半2日+後半2日, あいだ約1ヶ月休み) 12期〜20期の経営サイクル (3〜5年の経営)
3日コース(1日+連続2日も可)・・・10〜12期間の経営サイクル (約3ヵ年の経営)

■進め方・・・基本的な進め方は「コースの流れ図」に準じます。



2 経営モデルの特徴


概要

テキスト経営モデルは第2のファナックを目指すハイテクベンチャーをイメージ。FA機器と搬送機の主力事業と保守サービス事業(ストックビジネス)、OEMビジネスを展開する創業13年目のROBOCAT社(総資産7億円、年商11億円)、従業員65名(工場、販売、技術、サービス、事務)の経営を引き継ぎます。ハイテク業界とはいえ薄利に喘いでいる状態です。 導入資料として、有価証券報告書に似せた情報 (経緯、株主の状況、従業員の状況、営業の経過報告、研究開発/設備投資/資金調達の状況、対処すべき課題、決算書)があります。

ビジネスゲーム・・・財務ハイライト


参加者は思考し挑戦します

 不確定で未知な事柄が多い状況下であっても、直面する問題点は何かを見つけ、進むべき目標を数字で掲げます。経営リソースで不足するものは何かを検討します。そして担当するチームメンバーのコミュニケーションを深め、強いチームスピリットで参戦します。ライバルも同じことを考えています。 迫られる四半期ごとの意思決定では、長期的な視野でのアプローチと当面の最適化との矛盾にさいなまれます。予想される企業競争は激しいものとなるでしょう・・・

4つの製品・サービス事業と12のセグメント市場

都道府県別の生産統計を参考にした顧客市場は電気機械製造業、輸送機器製造業、食品加工製造業の3つからなります。セグメント市場の構成は(3+α)×(12+α)です。セグメントの違いは地理的区分とポテンシャルに加え、価格弾力性、機能性嗜好などがあります。経営シナリオは現在の4事業部門の絞込みか、さらなる収益部門としてロボット事業への新規参入か、資産の圧縮、外部資源の活用か自前主義か、などの今日的なテーマを扱います。

意思決定には豊富なオプションとタイムラグ

投資案件にはタイムラグがあり、先を読みながらの意思決定には不確実性を受け入れなくてはなりません。例えば人の採用が思うようにいかないことがあります。知名度や待遇の向上がそれをコントロールします。投資オプションが豊富です。市場調査は10種類、広域セグメント単位での複数種類の保守センタ投資、工場設備投資は15種類が仕様別(投資額、耐用年数、キャパシティー、稼動条件・・・)にあります。設備陳腐化の問題もあります。生産リードタイムが違う製品を残業時間も含めて工数管理をし、生産します。工数低減や歩留まり改善などのボトルネックを発見する視点が不可欠です。

資材購買では、複数の仕入先から機構部品、センサー、電子部品を仕入れます。買掛、手形、現金などの支払形態も異なり、安定供給と支払条件とのトレードオフに悩まされます。材料手配と債務管理が複雑になるため、自動計算も可能です。アウトソーシングとして複数の外注業者(資金援助が必要)が存在し、コストとリードタイム、スペックの違い、供給力などから内外作の経営判断が問われます。

製品の特性R&Dには製品別に2つの製品特性(性能と利便性)があり、特性の選択と開発スピードが問われます。新製品は初期不良率が高いのが悩みです。開発技術を技術提携として売買することで、ライセンス収入としての回収もできます。

マーケティング面では市場セグメントの選択、広告宣伝や展示会等の販売促進策、取引条件、エリア別にタイプの異なる営業所投資が可能です。需要と供給のバランスを気にします。もしも供給が需要に追いつかない局面では、機会損失を招くのではなく、値上げかマーケティングコストの抑制を検討しなくてはなりません。

ヒューマンリソースでは、職能別の採用、5種類の教育、賃金、賞与・退職引当金管理、歩合制導入策があります。販売/工場/技術の職能間で配置転換もできますが、安易な雇用調整は労使交渉抜きにはできません。役員も身を切ることを迫られるでしょう。

金融面では5つの金融機関があります。安易には借りられません。事業計画の提出と交渉が不可欠です。5銘柄の株式売買(時価会計)、ファウンドリーへの投融資案件もあります。 新株発行による増資(発行費は均等償却)はたんなる資金調達ではなく資本提携へと進むこともできます。

経済環境や経営バックグラウンドも変化します。需要や賃金、金利、株価などが時間とともに変化するのは当たり前です。さらに生産の原単位情報(材料、時間、故障率、リードタイム・・・)、マーケティング費用(販促、調査)、取引条件、投資案件価格など多くの要素が可変的ですが、そのいくつかは経営努力でコントロールできます。

豊富な交渉場面

ケースモデルの複雑さよりもヒューマンな側面を重視します。労使交渉、融資交渉はもちろん、業務提携では製品ラインの相互補完、開発技術や生産技術の提携、販売提携などが可能です。知と情を駆使した交渉力、リーダーシップが問われます。

窮地に追い込まれたら

経営不振になると銀行主導による「再建計画書」の提出が求められます。銀行の経営介入、役員報酬カット、棚卸/固定資産の圧縮、資産の切り売り、人員削減、配置転換、転籍、販売再編成、本社移転、固定費の変動費化、役員派遣、私財提供、業務提携、第三者割当増資・・・現実まがいのリストラを迫られます。

有価証券報告書風のアウトプット


 四半期ごと  (中間)第二四半期    年間   
  各種販売情報、営業活動情報、
P/L、B/S、製造原価報告書、その他帳票、事業別の限界利益/貢献利益表、及び厳選された各種グラフ
  P/L、B/Sの要約版
シェア情報等
  P/L、B/S、製造原価報告書、
株主資本等変動計算書、各種経営指標、事業別セグメントP/L、営業所在地別セグメントP/L、当該資料のグラフ
 

主なイベント

中間決算と報告、決算短信の作成と株主総会、春闘、融資交渉、各種のアライアンス交渉、不振企業は銀行主導による再建計画案の提出



パソコンと経営シミュレーション本モデルは他コース(EXCEMARK)を包括する最上位の経営シミュレーションモデルです。大学系のビジネススクールで行われるモデルよりも難易度が高い内容です。それでも最低12サイクルを実施して企業経営のダイナミズムを体感します。参加者グループに1台のPCが必要です。Excelにより損益と資金のシミュレーションをしてから計画を提出します。もちろんPCに没頭しないように、他コースと同じく紙のワークシートも用意してあります。

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3 学習目的と経営戦略のコンセプト

基本的な学習目的は「教育目的」と同じですが、財務会計と管理会計の知識が十分あることを前提に進めます。DOMEX定番のF/Sシートは用意してあるものの、会計学習はやや省略し、競争戦略中心に実施します。

業界のリーダー企業になるには、フルライン戦略か、コア技術の確立か、コストリーダーシップ戦略を目指すのか、選択と集中戦略か、などが問われます。どの戦略が優位になるのかは流動的です。大切なのは経営者の視点から投資判断を何度もに試すことです。戦略発想を豊かにすることです。現代経営戦略の必須概念をテキストやケース事例ではなく「競争の場」の中で体験学習します。また相互アセスメントにより、ヒューマンスキルに対する過不足を気づかせます。

プログラム・・・省略

4 学習ツール

  • F/Sシート経営シミュレーションのテキスト
  • ワークシート
    内容が複雑ですから1-2回作成する程度です。その後は全情報をコンピュータ出力します。
  • Excelの計画支援ファイル
  • システムの出力
    各種財務会計情報、セグメント損益計算書(管理会計)、各種の意思決定支援用データ、グラフ等


  • 参加者必需品
    ・筆記用具・・・赤ペンや蛍光ペンなどは便利です
    ・電卓・・・カード型電卓や携帯電話では不便です
  • ノートPC(Excel利用)は最低グループ1台となるように貴社にてご手配願います。全員が共通で利用するための参加者用プリンタ1台を手配願います。
  • 液晶プロジェクター1台が必須です。


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