経営シミュレーション研修による人材養成プログラム
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■本ページの内容
  1. コンセプト
  2. 特徴と学習テーマ
  3. プログラム
  4. 経営モデル
  5. 教材とツール
  6. 他団体との違い
  7. 実施例と参加者の声

■ご存じない方へ
経営シミュレーション(ビジネスゲーム)研修とは、企業活動を模擬的に再現した状況下で経営を机上体験するものです。仕入(or生産)、販売、財務等の経営機能の意味と相互関係を理解したり、経営判断の意思決定を訓練したり、経営数字への理解を深めるものです。右は入門コースです





PRIMO-3 ・・・商業系標準(2日)コースの決定版


ビジネスゲームのモデル□ ビジネスの計数能力を鍛えよう!

□ 損益とマーケティングに強い人財を育てよう!

本格的な経営モデルにより、6〜8期の経営サイクルを体験学習します。お遊び型ビジネスゲームとは違う、リアルで学習性に富むワークシートを「作って」、「繰り返す」研修です。

更新: PRIMO-2の経営モデルを大幅バージョンアップしてPRIMO-3へ


1 コンセプト

研修の風景現代のビジネスでは経営数字に強く、マーケットや業界動向に目配りしながら考え・行動できる人財が求められます。本研修はそんな大きなテーマをシミュレーション方式の経営体験により理解し、数字(カネ)に強く、マーケティングセンスのある人材を養成します
  • 対象: 非製造業(商社、小売・流通業、サービス業等)に向きます。階層としては中堅社員、管理職(課長部長)、営業職や店長職〜IT,SE技術者層まで幅広く対応します。
  • 人数: 10〜25名前後 (最少5名〜最大30名まで)。


2 特徴と学習テーマ


ステップアップ式 経営数字の視点 仕組み ローコスト
シナリオ
進むにつれて財務会計→管理会計→マーケティング戦略へとレベルアップします
経営の方程式

4つの経営式を動く数字により理解できます
理解度確認テスト
事前学習、シート作成、質疑応答、理解度テスト、疑問点アンケート等により理解度を深めます

紙ベースで学習しディスカッションや人前力を重視します
ポリシー 経営モデル 学習スタイル プレゼン


運営ポリシーは楽しくてもゲームに陥らず。教育ポリシーは『繰り返しが理解を深める』

人・モノ・カネ・情報を駆使した経営モデルは2商品×4+α市場だからダイナミック。
組織図

ワークシートを作る個人研究とグループ討議で統合します


プレゼンは2回設けてトレーニングの場。チェックリスト付き  

■学習テーマの解説

第1ステップは、P/LとB/Sとキャッシュフローの相互関係を学びます。本では分かりづらくても、シミュレーションの中の動く数字を使うことで分かり易くなります。下図のようにB/Sの期間変化から、現金の増減を資金繰り(キャッシュフロー)として、資本変化の明細をP/Lとして理解できます。特に、「儲かることとカネがあることは違う」ことを経営体験から学ぶためにインパクトがあります
第2ステップは管理会計による採算性の学習です。固定費の把握により企業の最低生活費の重さを感じ、限界利益による儲かる商品は何か、貢献利益による儲かるセグメントの発見へとレベルアップします。
第3ステップは第2ステップと融合した戦略編です。マーケティング戦略の基本である4P戦略コトラーの製品市場分析の体験学習をします。特に、製品市場分析とセグメント別の貢献利益分析(限界利益-直接固定費)を組み合わせることで、市場深耕、新市場開拓、選択と集中、価格政策などの戦略展開へとつながります。4社以上の場合は、最終的にコトラーの市場地位別戦略へと収斂するケースもあります。
財務三表 ビジネス構造を資金で理解する


3 プログラム 

最低6期〜最長8期までの経営をします。時間配分や内容はコースの進捗により変更されます。

第1日 テーマ 第2日 テーマ
9:00 ■オリエンテーション
何も見えない・・・ (事前学習の答え合わせ)
 ・コースの目的と内容
■ケース環境の解説
 ・この業界について
 ・メンバー編成と人事
 ・経営方針と目標の設定
■経営シミュレーション開始



・前日の振り返りと今日のテーマ
ここを攻めろ。儲かるぞ■中間決算発表と質疑
・専務の発表

●7月の経営計画
●管理会計の導入
・儲かる商品と売れる商品の違い
 (売上-変動費=限界利益)







1:00 ●4月の経営計画(共通データ)
 ・経営計画と資金繰り体験
 ・F/SシートによるP/L作成
●5月の経営計画
 経営を繰り返しながら次テーマを学習
ビジネスゲームマン ・販売,仕入,財務バランス
 ・売上-費用=利益のP/L
 ・売上原価とは?粗利とは
 ・資産=負債+純資産のB/S
  債権とは、棚卸資産とは
 ・収入-支出=現金のC/S
●6月の経営計画

●中間決算の発表準備
■確認テストと疑問点アンケート

























配当するのもったいないなー●8月の経営計画
・貢献利益とセグメント分析
  :

●X月の経営計画
・成長資金の獲得
  :

■振返り/株主総会とプレゼン

・黒字は剰余金の配当、赤字は謝罪
無配で土下座・成功と失敗の教訓抽出
・実務とのすり合わせ
・経営戦略のまとめ

5:00














5:45



4 リアルで泥臭い経営モデルに没入します

創業浅い資本金2千万円、総資産1億円というオフィス機器販売業を経営します(数字を扱いやすくするために小規模にしてあります)。粗利率20〜25%、総資産回転率2.5〜3、自己資本比率25%を想定。

主な意思決定は潟tジ商事から中型コピー機を、潟Jモン販売からは高性能プリンタを仕入れて、4+αセグメント市場へ販売することです。マーケティングの4P政策を中心にエリア別の店舗投資、仕入−販売−回収のプロセスについて意思決定をします。
セグメントごとに需要特性が違うために、セグメント別の価格設定ができます(始めは平易にするために一律価格)。仕入は、リードタイムの異なる二種類と仕入リベートの受け取りもあります。
教育による能力開発は二種類あり、ソリューション営業力が向上すると一人で二商品を併売することもできます。市場調査は16種と多彩。何よりも、回収率を設定した掛け取引による資金繰りにはリアル感があり、泥臭い経営体験をします。

他に、本社管理費に参加者自ら役員報酬を入れて生々しくしたり、イレギュラーなイベント(保険、バッタ屋、コンサルタント、ドロボー.etc)、スパイスの効いたオモシロサを味付けした経営シミュレーションモデルです。
対象者が上場企業の管理職なら配当による純資産の変動やROE、EPS等の指標まで学習を広げることもできます。

  • 開発後記どうぞよろしく。

本コースはPRIMO-2のバージョンアップです(PRIMO-2はネット専用化)。
何よりも経営のリアリティが大切です。1製品で1市場の単純モデルや、B/S右側が借入金と資本だけでは経営教育にはなりません。『易しさ⇔難しさ』と『リアル感⇔ゲーム性』のバランスを重視したマルチプロダクト・マルチマーケットモデルです。特に、変動費の異なる2製品は管理会計(限界利益・貢献利益)とマーケティング戦略の理解に役立ちます。


5 教材と学習ツール

■テキスト
■前半はフローストックシートと呼ぶワークシート・・・「損益・資産・キャッシュ」のつながりを大局的に理解できる学習性に優れたドキュメントです。後半は計画・戦略中心のワークシートで進めます。
■アウトプット・・・月次、中間、本決算があります。ビジュアルなグラフ、顔絵の業況やユーモアあふれるコメントを出力して参加者を引き込みます。 → 中間P/Lのサンプル例
■理解度テスト・・・初日に疑問点アンケート付のテストをし、二日目にフォローします

テキスト フローストックシート 会計の基本がわかる本
  • 事前学習のオプション(書籍とレポート問題)

会計の入門書籍(会計の基本がわかる本)とそれを元にしたレポート問題です。事前学習をすることで受講動機と予備知識を高める効果がありますから推奨します。詳しくは研修ツールへ

  • 持ち物

参加者は電卓と筆記用具のみ、PCは不要です。他の研修備品は社内研修の教材を参照願います


6 その他 (他団体との違い)・・・体験学習の功罪


パソコンは使わない ペンはマウスよりも強し
 グループ1台ごとのPCやゲーム盤主体のビジネスゲームよりも、紙ベースの方がローコストであり、情報の共有性を高めます。経営数字の相互関係を学ぶためには、パソコン画面よりも紙教材の方が適しています。紙と鉛筆による『書く行為』は理解に優れます。つまり受講者がパソコンを使ったりネットワークでデータを渡すことには教育的な意味はありません。

リアルさは楽しさに勝る
シンプルな経営モデルにも拘わらず、過度に戦略理論をこじつけたり、「会社ごっこ」に夢中になるのは弊害です。本コースは「体験型学習の楽しさ」がもたらす負の側面をわきまえ、「アー面白かった」で終わるような安易な研修にならぬように運営します。「ゲーム性がもたらす楽しさとは動機付けであり、研修の目的ではありません」。


7 実施例と参加者の声

 以下は、PRIMO-2での事例を含みます。

研修風景1) 某EP企業、主任クラスの方のアンケートです

  1. 従来の模造紙に記入して発表するプレーンストーミング方式でなくてたいへん良い方法だ。
  2. 会社運営の難しさを楽しく感じました。
  3. コスト感覚を身に付けるのには非常に良い研修であった。
  4. たいへん実践的で役立つ研修でした(時間の経つのが早く感じられた)。
  5. ボリューム、スピード感がある研修でした。ついていけるかヒヤヒヤしましたが、チームメンバー全員で支え合い教えていただいたことで、たいへん楽しくまた有意義なものでした。
  6. 日常では経験できない「商い」ができた。
  7. シミュレーションによる演習が予想よりもリアルで、たいへん楽しくかつ真剣に取り組めた。
  8. 事前課題として本一冊読んでくることに苦労しましたが、お陰で研修の理解が深まりよかったと思います

2) 流通業の方(選抜者)のアンケート例です・・・ブログ事例2008  2009  2013  2014   

  1. 二日間に渡り、ペンと電卓を使い、頭を働かせることで集中力が高まり、不安が自信になりました。繰り返しの効果を実感できました。ペンはマウスよりも強し、という言葉がありましたが強く共感しました。最後のまとめで在庫リスクよりも機会損失のがましとの教えで失敗要因が明快になりました。
  2. 経営を戦略、財務、管理から学ぶことができ非常に満足しています。市場・自社・競合の3Cの中でマーケティングが学べたことが特に良かったです。学習形態も時間感覚(追われている感)が良かったです。
  3. 最初は何をやったらよいのか全く手が付けられずついて行くのがやっとでした。しかしやって行くにつれ楽しくなって本当の経営は本当に決断が重要で人生を左右していると痛感しました。
  4. これまでの研修の中で一番フルに頭を使いましたが、一番!楽しくとても満足、充実した二日間でした。P/L、B/Sを作成するのが大好きになりました。チームで役割を決め一つの方向にチームで進む研修が、本当に楽しく、楽しいからこそ理解度も高く良かったです。
  5. P/L、B/Sなど、今までは資料を見ての読み取り方等を学ぶことしかなかったのですが、実際に月を追って作成していくことで、意味合い等 今までにない感覚で学ぶことが出ました。フローストックシートしっかり復習したいと思います。
  6. 今までで一番難しい研修でしたが、楽しくできました。今までは結果数値を決まった所だけ見て問題意識を持ってきましたが、この厳しい状況だからこそ全体を理解していこうと思います。
  7. P/L、B/Sをただ見るということから、その数字一つ一つが何を意味しているかが理解できる研修になってよかったです。経常利益を上げるために、ということを考えることが多くできた2日間でした
  8. 非常に疲れました。が、時間のたつのが早く、集中して取り組めました。数字には苦手意識がありましたが、全く問題なく進められ、ビックリ!
  9. 以前、受講した研修と違い難しい経営について、ゲームを取り入れ楽しく学ぶことが出来、自分自身の理解度が格段に向上しました。今後、一番重要である財務戦略を忘れずに繰り返し学習します。
  10. 当初先生のおっしゃった通り、逃手意識から遠ざけていた内容でした。特に手形や掛金、利息など意味が不明でした繰り返し行って頂いた事で飲み込みの悪い自分でも理解が進みました。
  11. 難かしく考えがちな経営数値をゲーム感覚で、分かり易く理解する事が出来ました。受け身として、数値を確認する事はあっても、自ら作成していく体験は今後に生きると思います。

3)  中堅メーカーの方のアンケート例です(元が長文のため抜粋)

  1. 経営学部出身だが当時の授業を殆ど記憶していないことを考えると、このようなスタイルの学習方法が非常に有効的であると思う。経営の難しさがほんの少しだけ分かった気がした。ヒト・モノ・カネの何が抜けても会社は成長できず、存続もできない。そんな当たり前のことをこの研修で学ぶことができたのではないかと思います。しんどいですがまたやりたいです!

  2. 実感できるということは座学・机上の論理よりも大切と再認識しました。ビジネスの展開(各局面での自分の判断)が財務諸表に如実に反映される。そして、その結果が思わしくなかった時に感じた、あのプレッシャーや恐怖は、スタッフ層の人間にとっては貴重な体験でした。あと、管理系のメンバーで、メーカー版の研修を受けてみたいです。

  3. 感心したことは山ほどあるけど、心に刻んだのは三つあります。一つは経営者の考え方と営業員の考え方の違い。二番目は自分の優柔不断の弱みが結果に出ることが悔しかった。三番目はやはり謙虚さとチームワークの大事さはどこに行っても大事だと思った。(台湾/女性)

その他(ブログ等)

  1. グローバル(中国、台湾、韓国、アメリカ)人材も参加した企業での例
  2. 中小企業大学校での経営指導員
  3. 流通業の社内起業塾での経営シミュレーションの風景
  4. 福岡商工会議所
  5. 起業塾 (文部科学省委託、新潟ビジネス専門学校)


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