経営シミュレーション研修による人材教育
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2010/7
手計算型か併用型かのアンケート例を追加 

ゲーム盤もPCも不要集合教育での経営シミュレーションとパソコン(PC)利用の是非


手計算なのか、パソコンを使うほうが良いのか?


『いまどき紙ベースのビジネスゲームなんて・・・』と言う人もいますが、それは『CG時代に油絵なんて』と言うのと同じです。会社ごっこではなく、マネジメント教育ですから、見かけにとらわれることなく集合教育におけるPC利用には検討が必要です。

New:  手計算型かPC併用型かのアンケート例


 1 パソコンを黒子として使う

手作業の経営シミュレーションDOMEXの経営シミュレーションは講師が一台のパソコンとプリンタを使うだけです。参加者は対面性を重んじたディスカッションと電卓と紙によるオールド・スタイルです。その方が学習効果が高まる、という経験からです。講師用PCからは、参加者の計算作業の負荷を減らし、思考(=計画)を支援するアウトプットが印刷されます。
   図にマウスを→

たまにノートPCを持参する参加者がいますが、本コースは進行の速さと状況変化が多いために、途中からPC利用を諦めます。紙や電卓の方が小回りが効きます (COSTコースを除く)。いわゆる『マネジメントゲーム』でもゲーム盤とワークシートが主体です。その方が教育効果が得られるためです。かといって、パソコンを全く使わない運営では、手計算のミスを発見することが難しく時間を浪費します。


 2 PC利用の是非を問う

PC利用のビジネスゲーム

例えば、各チームに一台ずつのパソコンを使う経営シミュレーション(ビジネスゲーム)の運営があります。簡易LANとかブラウザー利用や単純なUSBメモリー渡しのスタイルもあります。  図をポイント→


  • 背景

    経営シミュレーション研修へのPC利用は1980年代半ばのパソコン黎明期からです。初めは運営側のデータ処理が目的でした。続いて参加者がPCを使う形態が現れました。PCを使うことを宣伝し「先端的。パソコンを使う。OA感覚(今ならIT)」という枕詞がにつくように主客転倒でした。
    それはビジネスゲーム供給側の「差別化」策なのです。今も似たようなものです。「ユーザー画面ユーティリティの向上、ネット対戦型、マルチウインドウ云々」など「プログラム技術に走る」ように見えます。ただし、今日まで永く残った例は少ないです・・・

  • PCを使うメリット

    複雑な経営モデルならメリットがありますが、参加者が会計プロセスへの理解度を持つことが前提です。手作業よりも多くの経営サイクルを体験できます。Excelのシミュレーション機能を駆使すれば意思決定や損益分岐点分析に役立ちます。遠隔地同士の運営ならPCによるネットワーク形態が不可欠です。

  • デメリット・・・間接体験×間接体験=屋上屋。

    PC利用のマネジメントゲーム会計処理をパソコンに依存すると、計数プロセスへの理解が身につきません。画面(答え)を見て分かった気になるようでは逆効果です。「よく分かった。ナルホド」という実感は、マウスを転がすよりも、「手で書く」ことから生まれます。現実の経営と比べれば、経営シミュレーションもケーススタディも間接体験です。間接体験は直接体験より劣りますから、PC操作(間接体験)で行うことは屋上屋になりかねません。  ポイント→
    楽するよりも苦労する行為からの理解の方が優れます。研修という限定空間では、その苦労を強いることが可能です。 実施例はブログ「ビジネスゲームの館」をご覧ください。

  • デメリット・・・研修の変質、手間とコストアップ

    PC利用は研修の雰囲気や運営をガラッと変えます。情報が特定の人に偏り、眺めるだけの傍観者を作ります。一覧性や可読性という点でもモニタ画面は紙よりも劣るためにディスカッションを制限します。異質なメンバーが集まっても、相互啓発のチャンスを生かせません。PCによる仮想経営体験はゲーム(会社ごっこ)に陥り易いのです・・・「若年遊びやすく、中年飽き易し
    画面設計も単調で、画面の表は一覧性や見通しを欠きます。 →  本コースの出力サンプル例

    PC手配や後片付けが面倒です。コストアップにもなります。参加者がPCを使わなくても、教育目的を達成できるならば無くても十分です。

  • 視点・・・マネジメント教育になっているのか!

PC利用のコースはネット検索すれば見つかりますが、そこには「交渉場面」という要素はありません。対面折衝力、交渉力は生のビジネスでは重要です。それをシミュレーションに取り入れているのが本コースです。実際のビジネスではPCモニタを見ながら議論するのは稀です。テーブルを囲んで対面し相手の顔を見ながら、紙の資料を見ながら(時にはPCを使いながら)議論をするのが普通です。

  • ハイブリッド型の利用へ

現在の研修スタイルは、基本は運営用に一台のパソコンです。ただし一部コースでは、途中からグループに一台のパソコンを用意してもらい、計画支援のデータ処理をすることも始めています。



 3 実際のアンケート例

ビジネスゲームのスタイル

DOMEXの経営シミュレーション(ビジネスゲーム)研修において、手計算主体か、PC単独、またはその併用型でやるほうが良いのか、のアンケートです。
製造業向けPCMakerを、某大企業で2回実施したときの事例です。参加者は30〜40代後半、業務用システムの企画/設計エンジニアというITのプロフェショナルです(かなり優秀)。

●手計算型で良いという理由
  • 本当に考えるから
  • 理解度を高めることができるため
  • 皆で議論しながらのやり方になるからよいと思います
  • 手計算だと考える時間があるため
  • 理論の習得であるので手計算レベルが良い
  • 手計算することが大事だと思われます
  • 手計算を繰り返すことで数字の意味・関係が頭に定着する
  • 手計算のほうが理解が深まると思う
  • 実感できるから
  • 理解しながら進められるため

●手計算とPCの併用型が良いという理由
  • シミュレーションを手早くやれるようにして検討に時間を使いたい
  • 何度も計算間違いをして時間をロスしたので、途中からはPCでよいと思う。
  • 計算に時間を要し、本質の時間が割かれるため
  • 手計算では数字がなかなか合わず、理解に時間がかかる
  • 手計算のみでは値変更の際、時間がかかる
  • シミュレーション的にいろいろな数字を触って確認できるから

どの会社向けでもアンケートで把握しており、両者はトレードオフのような関係です。「PCのみで良い」という意見は皆無に近いです。実態としては、計数理解度が高い人がPCを要求する、という相関があるわけではありません。計数感覚が高まると些細な数字の違いや精度に拘らずに、大局やトレンドを掴もうとしますから、手書きでも対応できます。

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